2016年:四万温泉

積善館@四万温泉の朝ごはんと諸々の話

積善館@四万温泉の夕ごはんの続きです。

あ、朝ごはんの前に、夜の話。

この宿、休日は若いお客さんが多いせいか、夜も騒々しくなることが多いようで、私たちが泊まった日も近くの部屋の若い夫婦?カップル?の女性が深夜まで奇声をあげて騒いでいました。たぶん酔っ払いでしょうね。うギャーッとか、ホントに奇声なんです。うるさくて眠れないっつーの


で、朝ごはん。これもラウンジでいただきます。


積善館@四万温泉の朝ごはん


取り立てて変わったところのない、「旅館の正しい朝ごはん」的な内容ですが、温泉のお湯を使ったお粥がおいしかったなあ。


温泉粥


あ、そうそう、この温泉は飲用できるんですよ!特におなかの調子が良くない人に効果があるそうです。


この朝食でもうひとつ特筆すべきは、おばあちゃん。たぶん社長さんのお母さん(大女将)なのでしょう、かわいらしいおばあちゃんが、客のテーブルを一つ一つ回りながらお茶をいれてくれるんです。

くっそー!卑怯だぞ!私はおじいちゃんおばあちゃんに弱いので、昨日眠れなかったことや色々な不満がすべて「ま、いっか」となってしまうじゃないの!(笑)(でもここに書くけど)


そして朝食の後は、貸切風呂にGO!

早朝にまず大浴場に行き、さらにチェックアウト前に、もう一度のんびりお風呂です。有料で要予約ですが、半露天になっていて気持ちよかったですよ。(ちなみに無料の家族風呂もありますが、いつも使用中で入れませんでした!)


貸切風呂


ただこの有料のお風呂、貸切風呂が二つ隣り合わせになっているので、隣の人の会話が結構聞こえます。で、このときもまたヤンキー風の女性の声が騒がしくてね~(苦笑)

まあこういうのは、他にどんなお客さんが泊まっているかによってあたりはずれがありますよね。ただ休日は若い人(というか騒がしい人)が多いようなので、静かに過ごしたい人は、できれば平日に泊まったほうがいいかもしれません。


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さて、これまで宿について色々書きましたが、最後に四万温泉の話。

ここ、ある程度知名度の高い温泉地だと思いますが、いわゆる「温泉街」的な賑わいがほとんどないんです。


四万温泉の繁華街?


チェックアウトした後周辺をぐるっと散歩したのですが、開いているお店が少ない!でもお客さんは結構いるようで、皆さん時間つぶしに困って途方にくれているようでした。

でもね、ここ、レトロっぽく写真を撮ろうと思うと、それなりに雰囲気が出る。そこがまた問題(?)というか。


レトロっぽくて、絵になっちゃうのよね


何が問題って、写真の印象と実態のギャップが大きすぎる

カメラを首から下げている若い女の子たちを何人も見ましたが、彼女たちはきっとステキ写真をとってSNSなどにアップするのでしょう。そうすると、それを見て「わあ、ステキ!」「ジブリっぽい!」と訪れる若い人も出てくるわけで。

すると、この温泉地(と、本来の湯治場的ポジション)と、訪れる若い人の間でさまざまなギャップが…
(そして宿で大騒ぎする人たち続出、ということに)


レトロなお店


写真が好きな人の多くは、見たものをそのまま撮るのではなく自分のイメージに合うものを選んで撮るでしょ?そしてここは、「レトロな温泉地のイメージ」という目的に合うものを見つけ、そのように撮れてしまう場所なのです。

でも実際は、そういう写真のイメージとはだいぶ違いますから!。私は常々「写真は嘘つき」と思っていますが、今回ほど実感したことはない(笑)


四万温泉の川沿い


とはいえ、鄙びた温泉地でのんびりしたい人には、お湯も良いですし、いいのではないかと思います。ただし平日ね!休日は若者が多くてにぎやかになるので!


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積善館@四万温泉の夕ごはん

ジブリ映画のモデルになった宿?積善館@四万温泉の続きです。


私たちが泊まったのは積善館の中で真ん中のランクに位置する「山荘」ですが、食事はより高級なエリア「佳松亭」のラウンジで取ることになります。

この佳松亭、昭和(民宿)的な山荘とは違って近代的な旅館になっていまして、高級感があるのですが、一方で積善館のイメージのレトロ感はまるでありません

ここでいただく食事もそんな感じで「こぎれいな旅館のお夕食」といった感じでした。


では、この時の献立の内容をご紹介しましょう。

まず、御采。


御采

鮭小川付け、なまことろろ、芽慈姑(くわい)、雪輪長芋、鶏松風、穴子の八幡巻 だそうです。


続いて椀物。


椀物


蟹花咲椀 羽二重餅(人参・大根・牛ロース) 熨斗餅 金箔 つるな ゆず… 金箔も品書きに書くんですね(笑) でもこの椀物、上品な味でおいしかったです。


割鮮(「かっせん」、新鮮な魚を生で食べるものです)


割鮮


旬魚盛り合わせ 鮪 勘八


五徳。

五徳


湯の華蒸し 嬬恋甘藍(キャベツ) 舞茸 巻湯葉 蒟蒻 麦豚 銀光 上州牛ロース 笹牛蒡

んー、この品書きはちょっと気取りすぎなような。キャベツまで漢字にしなくていいと思うんだけどなあ?


焼物。


焼物


油鮭塩焼 お多福豆 零余子ココアまぶし


温物。


温物


聖護院大根柚子味噌掛け 梅人参 海老 菜花 柚子味噌


食事。


食事っていうかご飯


熊本県産ミルキークイーン 鶏飯

「ミルキークイーン」ってなんぞや?鶏の品種?と思ったのですが、お米の品種でした!知らなかった…

ちなみに写真に香の物と留椀も写りこんでます。


水物。


水物


練乳寄せ ガトーショコラ


このデザート、違うタイプのデザートが二種類、少しずつ出てきて、なんだか嬉しかったな(笑)


食事の間、スタッフの人はとても丁寧で、お部屋に案内してくれた中居さん(結構アバウトなお姉さん)と同じ宿の人とは思えない接客でした。
というか、本館や山荘とはちょっと…いや、かなり空気が違うんです。

ただ、それがいいかどうかは少々微妙で…
高いのに民宿みたいな部屋と、モダンなラウンジでの食事のギャップが大きすぎて、かえって妙な気分になりました。あ、食事はおいしかったんですけど。(笑)

この宿は、本館(洗面所・トイレ共同)に泊まって湯治場気分を味わうか、佳松亭でちょっと良い旅館的に過ごすかのどちらかがいいのかもしれません。そのどちらでもない山荘は、ちょっと中途半端だったかな~。


さて次回は朝ごはんとその他もろもろの話です。

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ジブリ映画のモデルになった宿?積善館@四万温泉

ジブリ映画のモデルになった?積善館@四万温泉


草津ホテル@草津温泉につづき、忘れないうちにとにかくアップしちゃおうシリーズ第二弾、積善館@四万温泉です!


積善館本館


四万温泉は古くから湯治場として栄えた温泉地だそうですが、積善館は1691年創業の歴史ある温泉旅館だとか。
近頃は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになった宿という触れ込みで若い人に人気のようです。

実は私、そのあたりはよく知らずに来たんですけどね。ただ、ホームページなどの写真がとても素敵でしたし、なかなか予約が取れなかったので、さぞ良い宿なのだろうと期待していました。


で、いざ宿に行くと、四万温泉自体がかなり渋めの温泉地にもかかわらず、積善館周辺には若者やカップル、若い家族が多いんです!


赤い橋のたもとは観光客でいっぱい!


それも、宿泊客だけでなく近くの宿に泊まっているらしい人たちも、映画の雰囲気に似た赤い橋から望む本館の姿を見にきているようで、宿の周辺は常に大勢の人でごった返していました。ジブリ効果、すごいですね!


そしてもう一つ、人気の理由は「元禄の湯」です。


有名な元禄の湯

(元禄の湯は撮影禁止なので、写真はホームページからお借りしました)


積善館は、湯治宿の雰囲気を色濃く残す「本館」と、昭和レトロな「山荘」、近代的な「佳松亭」の三つのエリアに分かれているのですが、本館の顔となるのが元禄の湯で、日帰り入浴もできます。

こうしてみるとなかなか素敵ですよね!でも、これが実際に入るとびっくりなんですわ(笑)

どうびっくりかは実際に入ってからのお楽しみ。でも私は居心地悪かったなー(苦笑) とはいえなかなか面白い体験ではあります。こういうの、近代的な温泉ではあまりない様式でしょうからね。


そういうレトロな宿なので、宿泊するお部屋もかなり雰囲気があるのだろうと期待していました。ちなみに泊まったのは「山荘」で、公式HPには「昭和の栄華を語り継ぐ浪漫を語る匠の世界が味わいです」とかなんどか。


ところが。

まあ確かに昭和ロマンといえばそうなんでしょうけれど。少なくとも私たちが泊った部屋は、なんかちょっと違ったんです。


むしろ民宿?というテイスト。


いや、民宿風でもいいんですよ、古い宿ですし、そういうのは嫌いじゃないんです。でもこのお部屋、宿泊代が…(涙) 結構なお値段なんだけどなぁ。


普段の旅行では部屋に入るとまず写真を撮るのですが、今回はその元気が消失してしまい(苦笑)、しばらくたってからごく一部、絵になりそうなところだけ撮りました。


部屋は…うーん


絵になりそうなところ、と探したら、障子の細工だけになっちゃったんですけど(涙)

でも、こういう細工は確かに手が込んでいてきれいですね。


障子などの細工はきれい


後で気が付いたのですが、この部屋の障子細工は宿のHPの写真にも使われているものでした。ってことは、私たちが泊った部屋だけが、山荘エリアの中で特に残念な部屋ってわけじゃないんですよね。うーん…。


というか、そういうものしか撮れない(涙)


少し前に、こことよく雰囲気が似た古い宿に半額程度で泊まったばかりだったので、相場観がわからなくなってしまいました。

ジブリが好きな人には「ジブリの世界そのもの!」と好評のようですから、まあいいのかなあ。私は特にジブリファンではないので、そのあたりが鈍いのかも。


まあいずれにしろ、レトロな宿であることには間違いありません。

特に館内の表具類は細工が細かくて素敵ですよ!


他の部屋の凝った細工


あと、夜はなかなか雰囲気が出ます。「昭和レトロ」とか「大正ロマン」というより「ザ・湯治場」な感じですけどね(笑)


本館のレトロな館内


宿泊費の費用対効果(?)を考えなければこういうのは好きなので、夜に宿の中を散策するのは悪くないです。


湯治場っぽくてこういうのは好き


下の写真は本館から山荘に続く廊下ですが、トンネルになっています。これが「千と千尋~」で出てくるトンネルのイメージになっているのではないか、とかなんとか。


ジブリモデル説根拠の一つ、トンネルの廊下


宮崎駿監督は実際にこの宿に滞在しているそうですから、そのときのイメージがモチーフになっているのかもしれませんね。


ちなみに、夕方に宿の社長さんによる宿の説明会があります。「歴史ツアー」と呼んでいたと思いますが、館内を実際に見るツアーの時間はほとんどなく、ほぼスライドによる解説です。

せっかくなら館内を歩いて説明してくれればいいのに、という気もしなくもないですが、宿の歴史やジブリに興味がある人は面白いと思いますよ。

その話を聞くと、こういう窓の情景↓も一味違って見えるはず。


夜はフォトジェニック


しかし、特に夜はフォトジェニックですね~。


夜に外から見るのが良いです


ジブリの世界?を堪能したいなら、まず一度立ち寄り湯で訪れてみて、気に入ったら後日改めて宿泊する、というのもいいかもしれません。


あ、大事なことを忘れていましたが、肝心の温泉の話。宿泊者は元禄の湯だけでなく、佳松亭の大浴場が使えます。ここはなかなか気持ちが良かったですよ!また小さな家族風呂や、有料の貸切風呂もあります。(さすがにあの元禄の湯だけではつらい…)

お湯は「四万は草津の仕上げ湯」と呼ばれるほどのやさしいお湯でした。ただ寒さのせいか、ちょっとぬるかったかな…


続きはごはんの話です!

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